Vol.118 「公憤の人であろう!」
怒りという感情も、全部がダメではない。
自分のことでイライラする人では、人は付いてこないが、「公(おおやけ)」のことに怒ることは良いことだ。
代表的には、薩摩(鹿児島)の偉人、西郷隆盛だ。
自分のことに関しては、周りが心配するくらいに無頓着だが、いざ「天下国家」のことになると、怒髪天を突くがごとく怒る「公憤」の人だった。
だから敬愛された。
事業家も、社会の大きな不便や社会的弱者が生まれる不条理などに対しての激しい怒りが、事業を進めるエネルギーになっていることが多い。
臥龍が、「志授業」を進めているのも、子ども達を不幸にする日本の社会システムに対する激しい怒りが原動力の一つにある。
自分のイライラで興奮するのは「小人」だが、天下国家のことで公憤するのは「大人」の証だ。