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Vol.101 「読書効果を一石三鳥で活かせるグループ読書会の勧め」

毎月、第1日曜日の7時から「臥龍読書会」をしている。

今回の課題本は、「国力研究」(高市早苗:編書)だったが、ベトナムは時差があって5時から参加にした。

自分だけが読むのと違って、“そういう見方、捉え方があるんだ”という気付きが嬉しい。

またお互いに読書レポートを交換するので、文書(データ)としても残っていい。

今回の中で、印象に残った部分は、以下の通り。

(ここから)

国連安全保障理事会の拒否権を持つ大国が「外交」を制し、核兵器を持つ大国が「軍事」を制し、資源を持つ大国が「経済」を制するという国際社会の現実です。そのいずれも持っていないのが、現在の日本です。

我が国の安全保障に関わる総合的な国力の主な要素
第一に外交力である。
第二に防衛力である。
  第三に経済力である。
  第四に技術力である。
  第五に情報力である。
(中略)そして、私は、これらの全てに関わる重要な要素が「人材力」だと思っています。

中長期的に大事なことは、「防衛費確保のために、重要な他の施策の財源を削る」という発想ではなく、日本経済のパイ全体を拡大して必要な予算を確保することです。国の守りが万全でなければ、経済活動にも多大な影響が及びます。

「経済成長こそが最大の財源」だと説明することが重要です。経済成長以外に財源はありません。

積極財政を理解した政治家がトップを取らなければダメだと思います。安倍さんがトップを取ったことが日本を大きく変えたのです。トップを取り、国民に対して夢と希望を言葉で発信することが大事です。

日本がなぜ3400万人でも明治の近代国家を建設できたのか、8500万人でも高度経済成長できたのか。それは国家戦略に基づく正しい政策を採ったからです。少子高齢化など悲観することはありません。

(ここまで)

「国力研究」は、国民一人ひとりの視座を上げ、「国力」というものを全体的に捉える上では、とてもいいテキスト本だ。

前回の衆議院選挙の後、「103万の壁」「高校授業料の無償化」が話題になっている。

「官僚(特に財務省)独裁国家」に風穴を空け、国民所得向上を図るという点では悪くはないが、真に国民が関心を持つべき「外交力・防衛力」を語る政治家が少ない。

これは国民に受けることをやろうということだし、それだけ国民のレベルが低い、危機感がないということだ。

後藤新平先生の「自治三訣」が今こそ必要だ。

この本を読み、未曽有の危機下にあることはよく分かった。

高市早苗氏のような骨太な政治家にどうしたら光が当たるのか?悩ましい!

戦後80年、臥龍は「個人でも家庭でも学校でも企業でも志が語られなくなった・大志を失った80年」と見ている。

より一層、学校と企業での「立志教育」に取り組むことが、自分が出来る「一隅照」と自覚している。

今日くらいゆっくり寝たいという日曜日にあえて7時からの読書会。

これが変に気持ちがいい。

「読書」という優先すべき時間を、一石三鳥で活かせる「グループ読書会」の設定を、全従業員の習慣に出来ればいいと思う。

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