Vol.109 「今日も、元気に顔を見せてくれてありがとう!」
人間の心は、三層年輪で出来ている。
中心が「存在肯定」、次の輪が「行為肯定」、外の輪が「成果肯定」。
子どもが授かったとき、ほとんどの親が、「五体満足であれば何も要りません」と思う。
ところが徐々に、“もっと素直だったらいいのに”という「行為肯定」、“もっと成績が良かったらいいのに”という「成果肯定」が強くなってくる傾向が多い。
これ自体が悪い訳ではないが、常に、“生まれてきてくれてありがとう!”、“今日も元気でいてくれてありがとう!”という「存在肯定」が先にないとまずい。
子どもが、親は「行為・成果」だけしか求めていないと感じると、「存在肯定」が空洞になる。
その空洞を埋めるものは、「ひきこもり」や「暴力」。
それらを通して、「私はここに居るの!」という「存在主張」を行う。
社長が従業員を見るときも同じ。
従業員に対して、常に「存在肯定」を忘れなかった先人に、松下幸之助翁がいる。
幸之助翁の人間観、「人は、まことに偉大にして、崇高なる存在である」があって、「松下電器は、人財を創っています。その傍ら電気製品も作っています」という人財育成優良企業が誕生した。
臥龍も、セミナーを受講に来られる方々の「存在肯定」においては、日本のトップ1%講師でありたいと、常に念願している。
また研修中は、優劣ではなく「全力姿勢・出し惜しみゼロ」という「行為肯定」を全力で行っている。
これがあって、「臥龍先生の人財育成は、まさに臥龍マジックですね!」と言っていただく、驚異的な育成成果が現れていると思う。
Q.社長の皆さま、毎朝、従業員を見る度に、心の中では、駆け寄って強く手を握り、「今日も、元気に顔を見せてくれてありがとう!」と叫ぶイメージで、出迎えていますか?
良い職場は、お互いの「存在肯定」から始まる!