Vol.157 「苦労する身は厭わねど 苦労し甲斐のあるように」
「今、苦労があることが苦しいのではない。出口が見えないのが真の苦労なのだ」(臥龍)
今年は終戦80周年。
臥龍は戦争を体験していない世代だが、映画「海賊とよばれた男」の中で、命がけで石油タンクの底に溜まった泥油をかき出す男たちに、社長がねぎらいの言葉を掛けるシーンが強烈に印象に残った。
南方のアジア戦線で戦った男たちは、「あれに比べたら何の苦労もありません」と答える。
出口の見えない戦い、これは辛い。
それに比べたら、このタンク底さらいは、日本の原油輸入への道につながるものだから、希望の出口が見えている。
リーダー、部下に仕事や啓発などで、苦労をさせることもあるだろう。
しかし、そのトンネルの出口にかすかに見える「光」を、常に明るく元気に提示しておかなくてはいけない。
「必ず報われるんだ」という想いが、今日の苦労を乗り切る原動力となる。
「苦労する身は厭わねど 苦労し甲斐のあるように」(高杉晋作)