Vol.70 「目標・目標が低すぎるというリスクはないですか?」
意外に思うかもしれませんが、目標未達の要因に「目標の低すぎ」がある。
低い目標だと「潜在能力」の動員が不要、不要ゆえに達成、未達成のばらつきが生じる。
高い目標だと「潜在能力」の動員が必須、必須ゆえに達成の確率が跳ね上がる。
このことを、花巻東高等学校硬式野球部監督・佐々木洋氏はよく知っていた。
(ここから)
大谷翔平が入部し、「先輩の菊地雄星さんみたいになりたい」と言ってきたが、「それでは雄星以下になってしまう。雄星を越えると言え」とした。
当時、雄星投手の投げる球は155キロくらい。
だから、絶対に160キロ出せると暗示をかけた。
「実際に目標を書く時に、160キロと書いたら158キロになってしまうと心配していたのですが、大谷はもう目標の立て方を心得てくれていて、163キロと書いてありました」
菊池も大谷も、入部してきた時から間違いなくプロに行ける選手。
「自分自身にプレッシャーをかけるために、ドラフト1位で送り出せなければ監督を辞めると宣言したんです。それを確実にするために、その上のメジャーへ送り出すという目標を掲げて二人と共有していました」
( 「毎週1話、読めば心がシャキッとする13歳からの生き方教科書」より)
エベレスト目標を追うと、半分行っても富士山を超える。
別の言い方だと、目的を高く掲げると、目標も自然と高くなる。
臥龍の場合も、「臥龍(諸葛亮孔明)」を追うと、結果として、日本のトップ1%の経営コンサルタントと成り、台湾にも多くの顧問先が出来ていた。
Q.あなたが追っている目標・目標は、低すぎるというリスクはないですか?