Vol.88 「成功する方法はたった一つ」
人生、仕事、経営を問わず、成功する方法はたった一つ。
「やり始める、やり続ける、やり切る」
これ以外の方法で成功した人を知らない。
では成功した人と成功しなかった人はどこが違うのか?
約800年前にその違いを説いた方がいた。
鎌倉時代の禅宗の高僧・道元禅師と弟子との問答が実に興味深い。
弟子が道元にこう聞いた。
「人間には、なぜ成功する人としない人がいるのですか?」
道元は答えた。
「成功する人は努力する。
成功しない人は努力しない。その差だ」
弟子は、ああ、そうかと納得したが、
その晩ふと疑問が湧き、
翌日道元に再び尋ねた。
「では人間に、どうして努力する人と、しない人がいるのでしょうか?」
「努力する人には志がある。しない人間には志がない。その差だ」
弟子は大いに肯き、家路についた。
しかしその晩、またまた疑問が湧く。
ではどうして志がある人とない人が生じるのだろう?
弟子が再び道元にそのことを問うたところ、道元はこう言った。
「志のある人は、人間は必ず死ぬということを知っている。
志のない人は、人間が必ず死ぬということを本当の意味で知らない。
その差だ」
この「人間は必ず死ぬということを本当の意味で知っている」ということは、どういうことか?
この気づきを得た人は、その人生が数倍も濃厚で楽しいものになるはずだ。
臥龍はラッキー(?)にも、27歳のときの交通事故で、「人間は必ず死ぬということを本当の意味で知った」が、その後の人生の濃厚さは想像を絶するものとなった。
なお、「努力する人には志がある。しない人間には志がない。その差だ」を、臥龍式で表現するとこうなる。
何かを始めようとしたとき、以下の四つのチェックリストで検証し、全てクリアーならやる。
一つでも疑問が生じたらやらない。
1.社会に善なるものか?
2.私利私欲はないか?
3.魂がワクワクするか?
4.一人でも続けれるか?
あなたが今、何かを始めようとしているなら、上記のセルフチェックをして欲しい。
オールクリアーなら「諦める理由がない」。
「諦める理由がないことを始めるから、やり続け、やり切ることになり、それを人は成功と言う」(臥龍)